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次は平泉です。
平泉を知るためには、平安時代の戦乱を知る必要があります。
1051年、東北で力を持っていた安倍氏を倒すため、源義家が幕府から派遣され、地元の清原氏とタッグを組んで12年の戦となります。これが前九年の役です。東北と言っても、仙台近くです。
この清原氏が、その20年後、家督争いを演じ、戦になります。
この争いに勝った清原清衡が平泉に移り、藤原に改姓して平泉を治めます。
こうして平泉が今の状態になっていきます。
平泉は、奥州藤原氏の発展の歴史です。奥州藤原氏は、源頼朝に滅ぼされます。
清衡は、前述の戦乱で亡くなった人たちを弔い、天下泰平を祈願して作られたのが中尊寺などの寺々です。
平泉にまつわるエピソードです。
・イタリアの商人マルコポーロがこの平泉を訪れ、金色堂を見て「黄金の国ジパング」と言わせしめた
・頼朝の弟で、牛若丸の異名を持つ源義経が兄頼朝に追われ、最後を遂げた場所。義経を守るため、弁慶は立ったまま絶命した話は有名。
・松尾芭蕉もこの平泉を訪れ、「五月雨の降り残してや光堂」という句を「奥の細道」で詠んだ
などを知っていると、より平泉が楽しめます。
なお、中尊寺金色堂は撮影禁止なので、それを納める外側の建物を写しています。
